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水虫を完全に治すには?

水虫を完全に治すには根気良く治療を続ける事が大切です。

水虫の原因は、白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)が
皮膚に感染、寄生したためです。
皮膚のターンオーバーのサイクルを知り、正しい治療を根気良く続ければ
やっかいな水虫の完治も決して不可能な事ではありません。
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水虫の種類と原因

[水虫とは?]
毎年、梅雨どきから夏になると、足の裏や指の間がかゆくなったり、じくじくして皮膚がただれたり、小さな水泡(水ぶくれ)がたくさんできてくる事がありますが、これを一般的に水虫と言っています。
水虫とは白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)が皮膚(角質層)に感染、寄生したために生じるものですが、一度かかるとなかなか治らないため、この季節になると憂うつになってしまう人も少なくありません。

[水虫の種類]
水虫は白癬菌が感染した部位により、次のように分けられます。

足水虫(足白癬)
足水虫(足白癬)とは、最も一般的な水虫で、白癬菌が足(特に足の裏)に感染、寄生したものを言います。
その中でも土踏まずや足の縁にできるものを「小水疱型」、足の裏全体やかかとにできるものを「角質増殖型」、足の指の間にできるものを「趾間(しかん)型」と言います。

爪水虫(爪白癬)
爪水虫(爪白癬)とは、白癬菌が爪に感染、寄生したもので、この水虫になると爪の先端や両側が白くなり、爪の中に白い筋が現れたり、悪化すると爪が厚みをおび、やがてボロボロになってしまいます。最も完治が難しい水虫と言われています。

シラクモ(頭部白癬)
シラクモ(頭部白癬)とは、白癬菌が頭部に感染、寄生したもので、頭に白い雲がかかったようになることから「しらくも」とも呼ばれています。帽子やヘルメットをかぶる機会の多い人は、頭部が蒸れて白癬菌が感染・寄生しやすくなります。

ゼニタムシ(体部白癬)
ゼニタムシ(体部白癬)とは、白癬菌が体部に感染、寄生したもので、「小水疱性斑状白癬」とも言われます。最初はぽつんとした湿疹のようなものができ、かゆみがありますが、徐々に10円玉くらいの大きさになります。その形が銭に似ているため、ゼニタムシと呼ばれるようになりましたが、この体部白癬は症状が進むと中心部から炎症が治まってきます。

手水虫(手白癬)
手水虫(手白癬)とは、医学的には「手白癬」、または「脂掌白癬」とも呼ばれています。白癬菌が手に感染、寄生したもので、症状は足水虫(足白癬)に似ています。

インキンタムシ(股部白癬)
インキンタムシとは医学的には「股部白癬」とも呼ばれ、白癬菌が股部や陰嚢(いんのう)、お尻などに感染、寄生したものです。かゆみが強く、寝ている間に無意識に掻いてしまい症状が悪化することもあります。 インキンタムシは若い男性に多く見られる水虫です。


[症状による水虫の種類]
水虫は各症状により、次のように分けられます。

趾間型水虫
趾間型水虫 は、最も患者数が多いと言われる水虫で、足の指の間の皮膚がジュクジュクして痒みを伴ったり、白くふやけたり、皮がむけたり、赤いびらん面が現れたりする水虫です。

小水疱型水虫
小水疱型水虫は、足の土踏まずを中心に足の縁や付け根などに粟粒大の水疱がいくつもでき、水疱が破れると白く皮がむける症状です。このタイプの水虫は比較的皮膚の厚い場所にできますが、水疱の周辺は多少の赤みを帯び、一般に激しい痒みを伴います。

角質増殖型水虫
角質増殖型水虫 は、足の裏全体、特にかかと付近に白癬菌が増殖し、角質層が硬く厚くなり白い粉がふいたり、皮膚がひび割れたりする症状です。このタイプの水虫はかゆみは伴いません。


[水虫の原因]
水虫の原因は「白癬菌(はくせんきん)」と呼ばれるカビで、それが体に感染、寄生して増殖するために上記のようなさまざまな症状が現れます。この白癬菌は、角質の成分であるケラチンという蛋白質を栄養源にして増殖して行くため、人間のアカが落ちるほとんどの場所に生息していると言えます。
白癬菌が感染、増殖する原因としては次のような事が考えられます。

公共の場での感染
裸足で利用する公共の場が増えていますが、病院や図書館などでの共用スリッパ、銭湯や温泉などの共同浴場、プールやスポーツジム、ボーリング場やスキー場での貸し靴などが原因で感染する事があります。

ブーツやストッキングなどの使用
若い女性など、ブーツやストッキングを長時間使用することにより、足部の風通しが悪くなり、白癬菌が感染、増殖する事があります。

家族からの感染
家族に水虫の患者がいる場合、バスマット・じゅうたん・畳・スリッパなどから白癬菌に感染する事があります。

ペットからの感染
動物も白癬菌をもっていることがあり、ペットから感染する事があります。

高温多湿
高温多湿の梅雨時や夏になると、もともと皮膚についていた白癬菌の繁殖力が活発になるため、水虫の症状がひどくなり、秋になると菌の繁殖力が落ちるため、治ったように感じる場合があります。
しかし、最近では暖房が完備しているため、秋冬でも高温多湿の環境下にいる場合が多く、白癬菌の増殖の原因となっています。


[水虫の治療を始める前に]
手や足の炎症がすべて水虫とは限りません。
水虫と紛らわしい湿疹や皮膚炎の場合が半数近くあります。水虫でない症状に対して水虫の薬を使用しても一向に良くならないばかりか、かえって悪化してしまう場合もあります。
不安な方は思い切って医療機関の皮膚科を受診し、詳しく調べてもらいましょう。

水虫の治療と皮膚のターンオーバー

水虫を治す事は不可能ではありません。しかし根気が必要です
それは、人間の皮膚のターンオーバー(新陳代謝)と密接な関係があります。
人間の皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」という三層構造になっていますが、その表皮の最も深部にある基底層では絶えず細胞分裂が行われ、新しい皮膚が作られていますが、古くなった細胞は上へ上へと押し上げられ、垢となって剥がれ落ちるというサイクルを約1ヵ月間かけて繰り返しています。また、足の裏のように皮膚が硬くなっている場所はこのサイクルが約3ヵ月もかかることがあるのです。
白癬菌はこのターンオーバーのサイクルと同じか、それ以上の速さで増殖する力がありますが、一度水虫になった皮膚がすっかり新しいものになるためには、半年〜1年という期間が必要なため、水虫の治療も長引いてしまうのです。

水虫を完全に治すためのヒント

水虫を完全に治すためには次のような事をヒントにしてください。

クリーム剤・軟膏剤 の使用
水虫の治療に最も多く使われており、薬局でも購入できるのが、このクリーム剤や軟膏剤です。
白癬菌は症状が出ている範囲より広く寄生しているので、薬を塗る場合は患部より広範囲に塗るのがコツです。
しばらく使用すると、症状が軽くなってきますが、そこでやめてしまうと生き残った白癬菌が高温多湿の環境などで再び活発に増殖し、再発してしまいます。
クリーム剤・軟膏剤 を使用する場合は、まず3ヶ月はしっかりと毎日治療薬を使用し、その後は予防を兼ねて2〜3日に1回というように間隔を開けて1ヶ月ほど使用するようにします。
やがて、皮膚が完全に新しいものと入れ替わり、水虫を完治させる事ができます。

液剤・噴霧剤(スプレー)の使用
カサカサした乾燥タイプの水虫には、液剤・噴霧剤(スプレー)の水虫薬を使用するようにしましょう。
しかし、アルコールを含んでいて刺激性があるため、患部に傷口がある場合は使用を控えるようにします。
この液剤・噴霧剤(スプレー)の水虫薬も症状が出ている部分より広範囲に使用し、軽快してからも1ヶ月くらいは使用するようにしましょう。

皮膚を清潔に保つ
患部を不潔にしておくと、菌が増殖したり二次感染を起こしたりするため、治癒が長引きます。なるべく刺激の少ない石鹸を使用し、患部を清潔に保つようにしましょう。
洗う時は指の間まで丁寧に洗い、洗った後は皮膚を十分に乾燥させるようにします。

蒸れやすい履物は避ける
足にぴったりした靴やブーツなど、通気性のない履物で蒸れると白癬菌が増殖しやすくなります。
足は、一日中靴を履いていると、コップ1〜2杯分の汗をかきます。靴を履いた後は十分に乾燥させるようにし、できれば何足か用意し、毎日履き替えるようにしましょう。

内服薬の併用
水虫の中でも角質が硬く厚くなったものや、爪にまで感染が広がった爪水虫の場合は、外用薬だけでは奥に入り込んだ菌まで行き届かなくなり、効果が期待できない場合があります。
そのような時は医療機関を受診し、医師の診断と検査に基づき、適切な内服薬を併用するようにしましょう。

スリッパやバスマットの共用を避ける
家族に水虫の患者がいる場合、スリッパやバスマットの共用を避け、自分専用のものを用意しましょう。

公共施設を利用後は足を良く洗う
プールや銭湯、温泉などの公共施設を利用した後は足を良く洗うようにし、持参したタオルで水分を完全に拭きとるようにしましょう。

食生活で免疫力を強化する
白癬菌に打ち勝つには、体の免疫力を強化し抵抗力をつける事が大切です。
そのためには、牛・豚・鶏肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などの良質なタンパク質をしっかり摂り、生野菜や果物など、白血球の働きを助けるビタミンCを十分に摂取するようにします。

あきらめずに気長に治療を続ける
水虫の治療は半年〜1年かけて、あきらめずにじっくり取り組む事が大切です。
特に一旦症状が治まってくると治療を怠り、再発するというケースが多いので、症状が治まっても1ヶ月くらいは治療を続け、再発防止を心がける事により、完治する事ができます。

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水虫に関する参考書籍

水虫は1ケ月で治せる!―爪水虫も3ケ月で治せる!
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ひとくちメモ

一度感染すると治すのに苦労する水虫ですが、現在、水虫の患者は全国で1,500万人もいると言われています。
また、治療に通っていない潜在的な水虫患者まで入れると、その数は3,000万人以上に・・・・。
なんと、4人に1人が水虫に悩んでいる計算になるのです。
しかし、あきらめずに治療を続けて行けば必ず治る疾患でもある事を覚えておきましょう。


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